8/26 「子牛が生まれた?」 厳しい残暑の中、皆様いかがお過ごしでしょうか?こちら田老の猛暑は過ぎ去り、秋らしい風が吹くようになりました。牧場の牛たちも朝から晩まで張り切って草をはんでいます。
「山で子牛が生まれたのを知っている?生後2、3日は経っていると思うよ」 佐藤さんからその話を聞いたのは三日前のこと。 「ええっ、生まれたんですか?」 毎日第二牧場へ通っていますが、私はまだ見かけたことがありません。確かにお乳のはっている牛はおり、確認するとミルクを飲んだ形跡が…! 「その後も子牛が元気にしているか見ておいてくれる?俺も時間のある時に探しに来るから」 そう佐藤さんに頼まれ、早速、子牛探しが始まりました。 生まれてすぐの子牛は常に母親牛と一緒にいるものだと言われています。見てみると、お母さん牛はいつもの群れに混ざって必死に草をはんでいますが、その近くに子牛の姿はありません。 「子供はどこ?呼んでちょうだい」 お母さん牛に頼みます。最初はキョトンとしていた彼女ですが、思い出したように高い声で子供を呼び始めました。しかし、何度呼んでも、どこを探しても、子牛は現れません。日が暮れ始めました。 翌日も、佐藤さんと私で交互に探しましたが、やはり見つけることができません。お母さん牛はというと、群れの中でのんびりしています。お乳はかなり張り、飲んだ形跡はありません。 探し始めて三日目。(もしかして…)という思いが強まります。数時間山の中を探し、疲れて親牛たちの群れをぼーっと眺めていたら、一頭の足元に柴犬ほどの大きさのものが目に入りました。 子牛です!近くにいるのはお母さん牛ではないけれど、明らかに先日生まれた子牛です。お母さん牛を見たら、さきほどミルクを飲んだ形跡がありました。 子牛は群れの中のすべての牛に挨拶をするように、チョコチョコと動き回ってとても元気そうです。一体どこに隠れていたのでしょう。お母さん牛の危機感のなさは、子牛の無事を物語っていたのでしょうか。ぽーっとしていて大丈夫か?と疑ってしまってごめんなさいね、お母さん。 (広田)
文責:広田 |